衛生管理者試験最新傾向(平成22年後期の公表問題から)
全般的に
試験問題がやや難化しているといえます。従来は過去問をそのまま暗記すれば容易に合格点に到達できました。しかし、今回の公表問題も含めて、最近は「正確な知識を問う問題」が多く出題されています。つまり、一歩踏み込んだ内容まで出題されることが多くなってきました。
今回の公表問題の特徴
① 「有害業務関連」では細部に踏み込んだ問題が多く見られました。
② 表現や言葉を入れ替えて間違いを誘発するような問題が多く見られました。
③ 定番的な問題は相変わらず出題されている。 |
したがって、合格するためには、まず以上の点に注意しましょう。
●油断せずに、正確な知識の修得を心がける。
●一字一句、丁寧に問題文を読み込むことを心がける。
●毎回出題される基本的な問題を把握し、必ず正解できるようにする。 |
第1種の合格率は概ね50~60%ですが、月に数回実施されていることを考えると、1回で合格される受験生の割合は、今回も低い(受験者の20~30%程度)と思われます。ただし、6割正解で確実に合格できますので、試験で基本的な問題を取りこぼさなければ短期間の学習で十分に合格できます。
ゼミネットの講義と推薦書籍(ゼミネット講師室著)は、「短期間の学習で一発合格」を前提としたカリキュラム・教材ですので、必ず皆さんを「合格」に導けるでしょう。
例題
| 過去の頻出問題 |
(問題1)心マッサージは1分間に約100回のリズムでおこなう。
(解答)○ これまでたびたび出題される単純な問題です。 |
(問題2)呼吸に関与する筋肉は、延髄にある呼吸中枢によって支配されている。
(解答)○ 呼吸中枢 = 延髄 という基本的な頻出問題です。 |
最近出題された問題 (2010年後期) |
(問題1)発汗していない状態でも皮膚および呼吸器から若干の水分の蒸発が見られるが、この不感蒸泄に伴う放熱は全放熱量の10%以下である。
(解答)× 「不感蒸泄」は専門的な言葉で、「発汗以外の皮膚および呼気からの水分喪失」を意味する言葉です。この作用による放熱は全放熱量の「10%以上」とされています。 |
(問題2)ストレスに伴う心身の反応には、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンや副腎皮質ホルモンが深く関与している。 (解答)○ 専門用語が出てくる難しい問題です。 |
注目すべき出題傾向や法改正点(平成22年4月から)
近年の新しい出題ポイント!
| 出題ポイント |
出題分野 |
内容 |
AED (自動対外式 除細動器) |
労働生理 |
一次救命措置としての心肺蘇生手段として使用される機器で、駅、学校、ホテル、市民ホールなど、公共機関に多く設置されています。近年の試験においては、マウスツーマウスによる人工呼吸、心マッサージ方法等とともに、繰り返し出題される論点 です。 |
職場における 喫煙対策のための ガイドライン |
労働衛生 |
H8年から「職場における喫煙対策のためのガイドライン」が示されているが、その後、健康増進法で、事務所等多数の者が利用する施設管理者に対し、受動喫煙防止対策を講ずることが努力義務化されたこともあり、近年の試験では、繰り返し出題される論点です。 |
法令改正点
※講義内容・講義資料には反映されております。
| 出題ポイント |
出題分野 |
内容 |
| 労働基準法 |
月60H超過分の割増賃金率が2割5分以上から5割以上に引き上げ |
当分の間、中小企業は2割5分以上のままです。また、労使協定によって、引き上げ分に相当する2割5分以上の割増賃金に変えて、代替休暇を与えることも可能。 |
| 時間単位での年次有給休暇の請求が可能 |
労使協定を締結することによって、1日単位や半日単位以外に、時間単位での有給の請求が可能。(年5日分が限度) |
| 労働安全衛生法 |
胸部エックス線検査項目の省略 |
40歳未満の一定要件の該当者は、定期健康診断受診時に省略可能。
以下のア~ウ以外の方で、医師が必要でないと認める場合
ア 5歳毎の節目年齢(20歳、25歳、30歳及び35歳)の方
イ 感染症法で結核に係る定期の健康診断の対象とされている施設等で 働かれている方
ウ じん肺法で3年に1回のじん肺健康診断の対象とされている方 |
カリキュラム区分
| |
分野 |
時間 |
第一種 |
第二種 |
一種・二種共通科目 |
労働生理 |
8H |
○ |
○ |
労働衛生(有害業務以外) |
4H |
○ |
○ |
関係法令(有害業務以外)※ 1 |
8H |
○ |
○ |
一種専用科目 |
労働衛生(有害業務) |
5H |
○ |
- |
関係法令(有害業務)※ 2 |
5H |
○ |
- |
※ 1・・・労基法、安衛法・規則、事務所衛生基準規則
※ 2・・・労基法、安衛法・規則、特別規則・特別法(有機溶剤中毒予防規則、鉛中毒予防規則、
電離放射線障害予防規則、石綿障害予防規則、粉じん障害予防規則など)
一種・二種共通科目
労働生理(8時間)
労働衛生(有害業務以外・4時間)
- 衛生管理体制
- 作業環境要素(一般作業環境)
- 作業環境管理
- 作業管理
- 健康管理
- 健康の保持増進対策と労働衛生教育
- 労働衛生管理統計
- 有害業務に係る衛生概論
- 救急措置
関係法令(有害業務以外・8時間)
労働基準法
- 総則
- 労働契約
- 賃金
- 労働時間
- 休憩・休日(割増賃金・みなし労働時間含む)
- 年次有給休暇
- 年少者及び女性
- 災害補償他
- 就業規則
- 寄宿舎他
労働安全衛生法
一種専門科目(有害業務対策)
労働衛生(有害業務・5時間)
- 作業環境要素
- 作業環境管理
- 作業環境管理および健康管理
関係法令(有害業務・5時間)
労働基準法
労働安全衛生法
特別規則・特別法