岩城美也子(日本語教師)
新年度が始まりました。慣れない通勤ラッシュに戸惑う、真新しいスーツに身を包んだ人たちを目にします。ついこの一ヶ月前には、卒業式で新たな道へと旅立っていく学生たちを送り出したところ。彼らもきっと、同じように新しい場所で、新たな生活を始めているのかと思うと、自分が社会人一年生だった頃のことを思い出します。期待と不安とが入り混じり、右も左もわからないけれど、とにかく前に進むしかない、という漠然とした使命感のようなものと若さが、当時の自分を支えていたように思います。
さて、フレッシュマンではありませんが、私も今年度からは新たな気持ちで、新たな課題に取り組むことになりそうです。新しい学生を迎え、また慌ただしい1年の始まりです。
新しいことを始めるときには、苦難がつきもの。この4月からの運営を始める際にも、これまでのパラダイムをスムーズにシフトできる人と、囚われてしまう人とがいます。囚われてしまう人からは少なからず抵抗や反発があり、思うように新しいことが進められないこともあるのですが、新入生たちの希望に満ちた瞳を見ると、「へこたれてはいられないな!」と、逆に励まされます。
春はいろいろなことが新たに始まる季節ですが、言い換えれば、新たな試練へのチャレンジが始まるということ。皆さんの今年度の抱負は何でしょうか?
私がこの時期にいつも学生たちに伝えることは、「目標達成に向かってやるべきことを自ら考え、期限を決めて計画的に進めていくこと」です。ダラダラ進めていては、物事は前に進みません。また、期限を決めなければ、課題を先延ばしにするだけで、結局1年経っても2年経っても何もできなかった…なんてことになりかねません。
現在私が勤務している学校は、まだ歴史が浅いので、今年度は特に教務に力を入れて、目標検定の合格率と進学実績を上げることが目標に掲げられています。人間相手の教育なので、数字が全てだとは思いませんが、現実問題として学校の評価となると、この2つの要素は外せません。
私も、今年度の教務の目標達成に向かって何をいつまでに、どのように成すべきか、留学生たちの輝く瞳が曇らないよう、彼らの夢の実現のめに支援していきたい、と改めて思う2012年の新年度です。
岩城 美也子 (いわき みやこ・日本語教師)
韓国の大学で学生に日本語を、中国では日系ホテルで現地スタッフに日本語とサービスマナーなどを指導してきた。帰国後は大手専門学校日本語教育学科で留学生たちに日本語を指導しながら、メンターとして留学生たちの生活・進路支援にあたる。2009年度からはEPAで来日したインドネシア、フィリピンからの研修生にeラーニングで日本語を指導。